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手術後の挫折

世間はバレンタインで一色なのに、ちょっと暗いタイトルかな・・・・

無事手術が終わって一般病棟に戻ってからは、麻酔チューブの影響で喉の痛みが激しいことや、手術した患部が多少痛むといったこと以外で目立った問題はありませんでした。
手術後2日目、いわゆる超急性期のリハビリも始まり、右手の指や腕の動きが回復してきていました。
個人差はあると思いますが、やはりこの時期のリハビリの重要性は非常に高いと感じます。
わずかですが、発声もできるようになっていました。
一週間ほどそのような状態で、希望の光が見えてきて、とても嬉しかったのを覚えています。

が、ある朝、突然その希望が崩れたんです。

その日は母親が病院に泊まり看病をしていました。
朝起きると、母親が声をかけても何か反応がおかしいのです。
・・・笑顔がない。・・・声が全く出ない。
・・・脱力している感じ。・・・昨日まで順調に回復していた右腕が上がらない。
脳梗塞を再発してしまったのです。
そして、即ICUに戻ることになりました。
すべてが振り出しに戻り、精神的にとてもキツかったです。

入院中は管理されているからといって気を抜いてはいけません。

これはあとで知ったことなのですが、睡眠中は血圧が下がって脳の血流が弱くなるんです。
気を抜いていたわけではないんですが、、、まだこの時期は、夜間〜明け方の排尿が自分で制御できなかったので、寝る前に水分を取ることがイヤで十分な水分摂取ができていなかったのが原因ではないかと思います。
飲み込みの際の喉の痛みもあって、それもいけなかったのかな。。。
それにベッドの上にいる時間のほうが長く、血流も良くなかったんだと思います。

教訓:水分補給と血流改善を意識的に行う。

当たり前ですが、お医者さんの指示には従いましょう(^^)
でも指示が曖昧だったら、詳しく聞けばいいんです。
水分補給って、具体的にどれくらいの量と頻度が適切なのか?とか。
そして記録する。水分摂取した時間、量。そして、排尿した回数、量。
看護婦さんがやってくれるかもしれませんが、もし付き添いで看病してくれるご家族などがいれば、自分たちでも記録するのも良いと思います。
また、手術直後は一日のうちベッドの上にいる時間のほうが長いと思います。
でも動かせる部分を動かして血流を改善させる努力は必要だと思いました。
血栓の予防にもなります。
とくに足首を動かしたり、グーッと伸ばしたり。
場合によっては、両足に圧力で血流を改善させる器具を装着することもあると思います。
これもお医者さんに相談しましょう。

また、足の甲で脈の強さを確認するというのを看護婦さんから教えてもらい、見様見真似でやっていました。
足背動脈は、スニーカーの紐を結ぶところにあります。足の甲の一番高いところ付近です。
これは血管が詰まっていたりすると弱くなるんだそうです。
元気なときはどれくらいの強さで脈を打つのか、確認しておくのも良いですね。

何があっても、あきらめてはいけない。

ICUに戻ったときは、もう本当にツラかったです。
でも、ある担当医(担当医が複数いたんですが、そのうちの一人)がICUの病室に来て言いました。
「あなたはラッキー、病院で脳梗塞を起こしたんだから」と。
要は、すぐに処置できたから大事には至らなかった、ということです。
この先生もとても英語が上手で、私達が英語なら通訳なしで大丈夫と知ると、それからは毎日のように励ましに来てくれました。
大丈夫。きっと良くなる。信じる。笑う。
何度も何度も言ってくれました。
本人も、家族も、あきらめる理由なんてないんです。お医者さんだって。

***
長くなってしまいました。
ではでは、ハッピーバレンタイン♡

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