失語症
脳の中の「言葉を作る部分」や「言葉を理解する部分」、「それを結ぶ通路」の損傷によって起こる障害。主には脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって脳の言語機能の中枢(言語野)が損傷されることにより、一旦獲得した言語機能(「聞く」「話す」といった音声に関わる機能、「読む」「書く」といった文字に関わる機能)が障害された状態。高次脳機能障害のひとつ。
大きく分けて4つの型がある。「運動性失語」「感覚性失語」「混合性の失語」「全失語」。ただし、症状は患者ひとりひとりによって異なる。
失語症患者は言語機能に支障がでるため痴呆(認知症)と勘違いされやすいが、言語機能が失われただけで、人格や判断能力などは発症する前の状態と同じである。
構音器官の麻痺などによる運動機能障害、先天的な構音器官の奇形などによる器質性障害など所謂構音障害とは異なる。また、声の出なくなる失声症などとも異なる。
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