飛行機で搬送。
術後、悪夢の脳梗塞から復帰し、ICUから一般病棟に戻ってしばらくすると、今度は反対側の右脳の状態が気になり始めました。
もやもや病は両側に脳血管の異常が見つかる(左右で程度に差があることもあります)病気です。
左側はすでに脳梗塞を起こすまで進行してしまっていたわけですが、右側も虚血が認められる部分があり、どう対処していくべきか、医師から家族へ説明があったようです。
右側は早急に手術が必要という状況ではなく、今後の脳梗塞などを予防するための手術が必要ではないかという説明がありました。
選択肢は2つ。
1. 今の病院(海外)で手術を行う。ただし、時間もお金もかかる。
2. 日本に帰国して日本の病院で再度検査する。
医師のすすめは、日本へ帰国することでした。
理由は、もやもや病の研究は日本が一番進んでいること、技術も進んでいること、何より日本語で医療を受けることで安心できること。
(決してその先生が自信がないからじゃないですよ・・・)
ただ・・・、まだ手術してひと月経過していない時期ということと、安定しない血圧、あと・・・トイレが心配でした。
飛行機での搬送は、可能なんだろうか??
上空の機内は気圧が下がるから血圧も心配だね、、とか冗談半分に脅されたり(泣
気圧もそうですが、エコノミー症候群のように血栓とかできたら最悪ですし・・・
この頃はまだ一人でトイレに行けなかったので、とにかくそれが心配だった・・・
病院としても許可できるかどうか、担当の医師だけでは判断できず、この計画が許可されるまでは、数名の医師が入れ代わり立ち代わり、毎日のように体調などをチェックしにきました。
その間、日本での受け入れ病院をコーディネートしていただいたりもしました。
最終的に、ドクターエスコート(医師同席での搬送)での帰国が許可されたのですが、これまたお金がかかるんですねぇ。。
- 一緒に飛行機に乗る医師の人件費。
- エアチケット代。自分の分と母親の分、さらに、もちろん医師の分も。しかもビジネスクラス。。。
- 到着現地での医師の滞在費用(ホテル、移動費)
まぁ、、、安心を買ったということで納得せざるを得ないです。
いざ帰国が決定したら、とにかく血圧を安定させる!。そして、トイレの練習!でした。
ちなみに、もやもや病の方でも、症状が落ち着いている患者さんであれば飛行機にも乗れるようですので、ご自分の主治医に相談してみるのがいいと思います。
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2012/03/02 | 思い出し日記
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