難病対策の素案について
国の難病対策、先日からテレビのニュースでもよく目にするようになりましたね。
資料はこちらのサイトから閲覧することができます。
いちおう、まだ「素案」なのでこれから検討と調整などがあるんでしょうね。来年の通常国会で新法の成立を目指すそうです。
難病患者として気になるところはやはり、医療費の助成でしょうか。私はやはりここが気になります。。。
一言で言うと、「助成対象の難病疾患は拡大するが、自己負担額は見直される」ということです。
この対策には消費増税による増収分を充てるとのことです。
56種類から300種類へ拡大。その基準は?
対象疾患は今後決定するようですが、医療費助成の対象となる難病の認定基準を「患者数が人口の0・1%程度以下」と規定すると書かれています。
日本の総人口が約1億2780万人だとして、その0.1%となると、約13万人という数字が基準になるのかなと思います。
新制度では、もやもや病は助成対象に含まれる?
もやもや病の患者数を見てみると・・・、
難病情報センターの情報だと2003年(平成15年)時点で7,700人となっています。うーん、データとしては古いですね。。
そういえば先日、もやもや病の特定疾患医療受給者証交付件数を調べたのを思い出したので、確認すると、平成23年に14,465件の交付を行っているようです。
交付を受けているということはもやもや病として診断されているのですから、この数字は正しいと思います。
それにしても、どんどん増えているんですね。。。
というわけで、この0.1%という基準からすると、もやもや病は引き続き助成の対象となるはずです。
しかし、現在対象となっている疾患でも患者数の多いパーキンソン病や潰瘍性大腸炎は対象から外れる可能性が出てきます。(あくまでも可能性・・・)
負担額の見直しについて
助成についてはこれまで原則3割(70歳未満)だった自己負担額を2割に引き下げ。月額の上限は所得に応じ6段階設け、最高でも約4万4千円の負担に抑える。新たに対象となる患者は負担が減る一方、重症で医療費が無料になるなどしていたこれまでの患者は負担が増えるケースもあり、3年程度の緩和措置を設ける。
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/131029/ecb1310291115000-n1.htm
なんだか負担が引き下げられるのか増えるのかよくわかりませんね・・・
私は現在全額免除になっているのですが、このへんも変わってくるんでしょうか・・・ちょっと心配です。
国の難病対策については、同時にiPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使った治療法や創薬の研究を進められています。
こちらも期待したいところです。。
P.S.
最近はいろいろ疲れてしまって、、、メールやコメントのお返事などを書けていません。。ごめんなさい。
でもきちんと全部読んでますので!
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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2013/10/31 | つれづれ もやもや病関連ニュース, 制度
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