診断
画像での診断
もやもや病の疑いがある場合は、主に以下のような方法で診断を行なっています。
- 核磁気共鳴画像(MRI)
- 核磁気共鳴血管撮影(MRA)
- 血管造影(Angio、アンギオ)
- コンピュータ断層撮影(CT)、単一光子放射断層撮影(SPECT)
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原則は脳血管撮影で診断するが、MRI並びにMRAできちんと診断基準を満たせば、必ずしも脳血管撮影は必要としない。ただし病期が初期であった場合には、MRAでは確認が難しいことが多いので注意。
診断基準によれば脳血管造影で以下の所見を呈するものをいう。
- 頭蓋内内頸動脈終末部、前・中大脳動脈近位部に狭窄または閉塞がある
- 狭窄または閉塞部分付近に異常血管網が発達している
- このような現象が両側性に見られる
MRI
最近では主に強い磁場を利用したこの方法で診断が行われています。
この診断法には、危険性は非常に低く、検査は入院の必要がない。検査時間は30分ぐらい。
小さな子供の場合は、眠り薬(鎮静)が必要。
MRA
MRIを用いた脳血管撮影法。カテーテルによる脳血管撮影に比較してその診断能力はやや劣り、病期が初期であった場合には、MRAでは確認が難しいことが多いので注意。
血管造影
カテーテルを足の付け根の動脈から入れ、頚部の動脈まで持っていき造影剤を注入して撮像する方法。大人の場合、足の付け根への局所麻酔だけで可能な検査ですが、小学生やそれ以下の場合は全身麻酔で行います。
CT、SPECT
緊急時に脳出血と脳虚血の鑑別に用いられる方法。
CTで分かることは、出血しているかどうか?明らかな脳梗塞があるかどうか?
CTだけで、もやもや病の診断は困難のようです。
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