術後の脳梗塞について
先日もお伝えしましたが、主治医が変わったので、検査結果を聞きに行ったついでに疑問に思っていたことを聞いてみました。
疑問:
前回(海外で)手術を受けた後、脳梗塞を再発してしまった原因は何だったんだろうと・・・。
主治医の見解:
まず私の場合、血管が細くて直接吻合出来なかったため、間接吻合のみを受けました。
直接吻合であれば、血管がつながった瞬間から血流が増えるため効果がすぐに出るのですが、間接吻合のみだと効果が出るまで約3ヶ月くらいかかります。
つまり血流が回復するまでの間に虚血状態が進行してしまったのではないかと。
また、すでにかなり血流が低下している状態(さらに脳梗塞を発症している状態)であったことも術後の脳梗塞に関係していると思われるそうです。
その他主治医の説明:
- もやもや病患者で術後に脳梗塞を発症する可能性はゼロではなく、もっと言えば珍しいことではない。
- 術前の状態が悪いとそのようなことがある(私の場合は、すでに脳梗塞を起こしていた)。
- 手術を施した側ではなく、反対側に脳梗塞が起きる場合もある。発症が手術から10日後だったりもするそうです。
ちなみに、わたしはプラビックスという抗血小板薬を処方され、毎日飲んでいます。
通常の外科手術を受ける場合、このような薬の服用は1週間程度停止すべきなのですが、もやもや病の手術の場合は停止せずにそのまま手術を行うようです(主治医により方針は異なる場合もあると思いますので、その点はご注意ください)。
多少、出血のリスクは高くなるものの、手術中に血流が低下して脳梗塞を起こしては元も子もないのでこのような方法をとると言っていました。
当然そのようなリスクに注意しながら手術を行うわけですが。
将来的には抗血小板薬をやめられるようにしたい。これは主治医も私も同じ意見です。
薬をやめるには、脳内の血流を十分な状態にしなければなりません。
そのためにもやはり手術が必要なわけですね。。
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2012/03/21 | つれづれ
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